経営について回る「資本コスト」(お金を集めるための費用)
昨今の金利上昇局面においては、借入金利が上がるだけでなく、株主が求める収益率も押し上げられるため、一般論としてWACCは上昇しがちです。
加えて、金や不動産の価格もボラティリティがあるものの高止まりしており、WACCが底上げされる素地があります。
WACCは、経営の成否を分けるマスターキーともいえる指標です。
上場企業だけの話ではありません
これは上場企業に限った話ではなく、非上場会社においても、この資本論理から逃れることはできません。
投資の判断をするときのものさしになる
限られた経営資源をどう振り分けるか、というよくある課題でハードルレートとなるのがWACCです。
ある事業に進出すべきかすべきでないか、重要な判断基準の1つはWACCです。
借り入れに際して、WACCに対する影響の検討は必須事項です。
すでに行っている事業を評価するときに使うKPIとしてWACCを使うこともできます。
では、経営者は何をすべきか
資本コストの構造的変化に対し、どのような対策を講じるべきか。経営の足腰を問い直す局面です。経営者は、金利の変動を眺めているのではなく、自社の資本構造という本質に向き合うことが求められています。
正しくリスク回避をして、リターンを取りに行く、当たり前といえば当たり前のことです。しかし、WACCという経営のマスターキーの存在と計算方法、そして実践に適用する方法を知らないと当たり前のことをすることが難しくなってしまいます。